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2017/08/04ブログブレイキンとは?日本のブレイクダンスシーンをご紹介

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2018年ブエノスアイレスユースオリンピックの競技種目として「ブレイキン(ブレイクダンス)」が採用されることが決まり、今ダンスをするキッズやティーンズの間でもブレイキンに注目が集まっています。

そんなブレイキンのスタイルやルール、日本のブレイクダンスシーンについてご紹介します。

ブレイキン(ブレイクダンス)を作る4つの要素

ブレイキンとはブレイクダンスのことで、1970年代にニューヨークで生まれたストリートダンスの一種です。ブレイクダンスはヒップホップ文化において、DJ、MC、グラフィティと並ぶ4大要素のひとつで、現在世界一ダンス人口の多いジャンルとも言われています。ちなみにB-Boy、B-Girlなどと呼ばれるのはブレイクダンスを踊るダンサーのことです。

ブレイクダンスと聞くと頭を軸にクルクル回るダンスを想像する方も多いかもしれませんが、ブレイクダンスには主に4つの要素があり、どの要素にポイントを置いて踊るかはダンサーによって違います。

その4つの要素について、以下で解説します。

エントリー

エントリーとは、立った状態で踊ることで、色々な技に入る前に多く使われます。ブレイクダンスの基本中の基本であり、身体の前でクロスした手を開くと同時に片足を前に出す「トップロック」、ステップをしながらしゃがむ「アップロック」、左右に足を蹴り出す「ブロンクステップ」などがあります。

フットワーク

フットワークは、屈んだ状態で足を素早く蹴り出したり回したりする動きのことです。6回地面を踏みながら円を描くように足を身体のまわりで一周させるシックスステップ(6歩)、同じ動きで3回地面を踏むスリーステップなどがあります。エントリーと同様、技に入る前に使われることの多い動きです。

パワームーブ

パワームーブは、ブレイクダンスの醍醐味とも呼ばれる、回転したり跳ねたりするようなアクロバティックな動きのことです。頭で回転するヘッドスピンや、ナインティナインの岡村さんがよく披露していることでお馴染みの、両足を開いた状態でグルグルと回るウィンドミルなどが有名です。

パワームーブには次々と新しい技が生まれており、名前がついているメジャーな技は優に100を超えます。ダンスバトルでは、いかに難易度の高いパワームーブを披露するかが競われていると言っても過言ではないでしょう。

フリーズ

逆立ちや三点倒立のような形で動きを止めてポーズをとる、最後の決めポーズとして使われる要素が、フリーズです。代表的なものには、腕で身体を支えて椅子に座っているようなポーズをとるチェアーや、片腕を軸に宙で身体をとめるマックス、三点倒立のようなポーズで片足を曲げて弓矢のように身体を反るアローバックなどがあります。

勝負は秒単位!ブレイクダンスのルール

ブレイクダンスのスキルは、ヒップホップダンスなどと同様に「ダンスバトル」や「コンテスト」などで競われます。

大会によって細かいルールは異なりますが、基本的に制限時間○秒や、一人○ムーブ(ムーブとは踊る回数のこと)といった制限があり、その中で曲調や音の雰囲気に合ったダンスができているかを、ベテランダンサーなどが務めるジャッジが判定する形となっています。

ダンスバトルでは1on1(1対1)や2on2が一般的ですが、ブレイクダンスの場合は「クルーバトル」と呼ばれる、3人以上のチームで競う形式も多いです。例えば1ムーブ制であれば交互に1回だけ踊る、2ムーブ制であれば交互に2回踊る、といった感じで、1ムーブの時間は30秒〜90秒ほどになっています。

ユースオリンピックで想定されるバトルルール

2017年6月現在、ユースオリンピックのバトルルールはまだ正式に決定していませんが、JDSF(公益社団法人日本ダンススポーツ連盟)では次のような内容の提案がされています。

・B-Boys、B-Girlsの個人戦と、男女2人のミックスチーム(Breaking Mixed Team)の3種目

・技ごとに難易度を設定し、基本技術である「ファンデーション」、音楽性を表す「ミュージカリティ」、相手との駆け引きや戦術を競う「バトルプレゼンテーション」の3項目をスコア制により競う。これに加え、個人戦では個性や技の配分を表す「オリジナリティ&クリエイティビティ」、ミックスチームでは「パートナリングスキル」の合計4項目で審査。

・ジェスチャーの使用は認められるが、オリンピック競技であるため、公序良俗に反するものは減点対象となる。

日本におけるブレイクダンスのメジャー大会

日本のB-Boys、B-Girlsのダンススキルはレベルが高いと言われており、ブレイクダンスの世界大会で日本人が優勝したことも少なくありません。また、日本でも世界規模の大会が行われています。

以下ではそんな日本における、代表的なブレイクダンスの大会をご紹介します。

Red Bull BC One

Red Bull BC One引用元:Red Bull BC One

Red Bull BC One(レッドブル ビーシーワン)は、2004年から行われている、1on1で世界一のB-Boyを決定するブレイクダンスの世界大会です。出場するだけでも名誉なこととされている程レベルの高い大会。開催国は毎年変わりますが、日本でも2010年と2016年に開催されています。

JAPAN DANCE DELIGHT

JAPAN DANCE DELIGHT引用元:DANCE DELIGHT 

JAPAN DANCE DELIGHT(ジャパン ダンス ディライト)は、1994年に始まった日本最大のストリートダンスコンテストです。海外や日本各地からトップクラスのダンサーたちが集結する、ストリートダンスの甲子園的な存在です。

DANCE ALIVE HERO’S

DANCE ALIVE HERO’S引用元:DANCE ALIVE HERO’S

DANCE ALIVE HERO’S(ダンスアライブヒーローズ)は2005年にスタートした、1on1バトルを基本としたダンス大会です。2016年まではDANCE@LIVEと呼ばれていました。

ブレイク以外にもヒップホップ・ハウス・オールスタイルズ、中学生以下の「KIDS」、大学・専門学校対抗3on3バトルの「RIZE」といったカテゴリーがあります。予選は年間を通して全国各地で行われており、決勝戦となるDANCE ALIVE HERO’S FINALは1万人以上の動員数を誇ります。

UK B-BOY CHAMPIONSHIPS(JAPAN FINAL)

UK B-BOY CHAMPIONSHIPS引用元:UK B-BOY CHAMPIONSHIPS 

UK B-BOY CHAMPIONSHIPS(ユーケービーボーイチャンピョンシップス)は、20年以上の歴史を持つ伝統的なブレイクダンスの世界大会。本大会はイギリスのロンドンで開催されますが、日本でも全国6都市で予選が開催されます。その後、決勝戦となるJAPAN FINALにて日本一を決定し、優勝者がロンドン行きの切符を手にします。

世界トップクラス!日本のB-Boysを紹介

日本では、世界でもトップクラスのB-boysが次々に登場しています。

ここではブレイキンをするなら知っておきたい、次世代を担う若きB-Boysたちをご紹介します。

Issei(イッセイ)

Issei引用元:Issei

本名・堀壱成(ほり・いっせい)
1997年6月1日生まれ、福岡県出身
Found Nation所属。
「九州男児新選組」リーダー

7歳頃からダンスを始め、ソロ・チーム共に数々の大会優勝経験を持つが、2016年に名古屋で行われた「Red Bull BC One」で日本人初の世界チャンピオンを獲得したことで、世界を代表するブレイクダンサーとなった。今後も日本のみならず世界のブレイクダンスシーンを牽引する存在となることは間違いない。

Shigekix(シゲキックス)

Shigekix引用元:Shigekix 

本名・半井重幸(なからい・しげゆき)
2002年3月11日生まれ、大阪府出身
K.A.K.B.、Crowz Ensemble所属

7歳からダンスを始め、小学生の頃から世界が注目。「Chelles Battle Pro 2014」のソロバトルでハワイの天才キッズダンサーであるLilDemonを下し、キッズ世界一としてその名を知らしめた。「Nothing 2 Looz 2014」、「Battle International Humanitaria2016」、「DANCE@LIVE KIDS Final 2016」をはじめとする数多くの大会での優勝経験を持ち、今後さらに世界のブレイクダンスシーンで活躍することが予想される。

SHOSEI(ショウセイ)

SHOSEI引用元:SHOSEI 

本名・西田翔星(にしだしょうせい)
2003年3月31日生まれ
石川県出身

7歳の時からブレイクダンスを始め、8歳にして既に「KANAZAWAスカウトキャラバン」でグランプリを獲得。2014年には14歳以下のブレイクダンス世界大会「King Of The Kids 2014」で準優勝。日本テレビ「スッキリ!!」や、ユニクロのCMにも出演し、日本での注目度もますます高まっている。

ブレイキン大国・日本のダンスシーンにこれからも注目!

実は世界でも有数のブレイキン大国である日本。2018年のユースオリンピックの存在が、若きB-Boys、B-Girlsたちを更に奮い立たせることは間違いないでしょう。

東京オリンピックに向けて日本への注目度も高まる中、今後も日本のブレイクダンスシーンから目が離せません!

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