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(更新日:2025/06/05) ブログ ジャズヒップホップとは?特徴と歴史を解説

ジャズヒップホップは、ジャズダンスとヒップホップを組み合わせたダンスジャンルです。
切れのあるヒップホップの動きにジャズならではの優雅さやターンテクニックを融合し、幅広い表現力が生まれます。
本記事ではジャズヒップホップの特徴や歴史、基本的な技からジャズダンスの他の種類までを分かりやすく紹介します。

ジャズヒップホップの特徴

ジャズヒップホップはその名のとおり、ジャズダンスのエレガントな表現やターンをはじめとしたテクニックと、ヒップホップのリズミカルで力強いステップが融合したスタイルです。
流れるような腕の動きやボディラインを意識したしなやかさを持ちながらも、ヒップホップ特有のリズムの取り方やアイソレーション(体のパーツを独立して動かす技術)を取り入れる点が特徴と言えます。
振付の幅も広く、ジャズの曲だけでなく、ポップスやR&B、ヒップホップなどさまざまな音楽に合わせやすいことが大きな魅力です。
身体の使い方が比較的複雑で、表現力を重視するジャズとビート感が強いヒップホップを同時に体得する必要があるため、練習量は多くなりがちですが、完成度が高い振付を踊れたときの達成感も大きいです。

ジャズヒップホップの歴史

次に、ジャズヒップホップの歴史をそれぞれ解説します。

ジャズの歴史

ジャズダンスは、アメリカを拠点として生まれた「ジャズ・ミュージック」のリズムに合わせて踊る形が発端とされています。
19世紀末から20世紀初頭にかけてアフリカ系アメリカ人の伝統的なステップとヨーロッパ系の踊りが混じり合い、ブロードウェイを中心にエンターテインメントとして発展しました。
特に舞台やショーの振付として洗練され、ターンやピルエットなどの技術が体系化されていったのがジャズダンスの大きな特徴です。

ヒップホップの歴史

ヒップホップダンスは、1970年代にアメリカのストリートで誕生しました。
DJによるブレイクビーツやMCのラップに合わせて、ブレイクダンス、ポッピング、ロッキングなど多様なスタイルが生み出され、若者文化として爆発的な広がりを見せました。
映像メディアの普及により、ミュージックビデオや映画を通じて世界中のダンスシーンに影響を与えています。

ジャズヒップホップの起源

ジャズのしなやかなテクニックと、ヒップホップのストリート感あるリズミカルな動きを組み合わせたダンススタイルは、1990年代頃からアメリカのダンスシーンで注目され始めました。
コマーシャルダンスとして、TV番組やバックダンサーの世界で人気が高まり、ジャズの基礎を持つダンサーがヒップホップ的なリズムやステップを取り入れたのがきっかけとされています。

ジャズヒップホップの現在

現在では、世界中のダンススタジオやスクールで「ジャズヒップホップ」が一つのジャンルとして確立され、多くの人が学んでいます。
K-POPの振付にもジャズヒップホップの要素が取り入れられることが増え、女性アイドルグループの洗練されたパフォーマンスに通じるイメージもあります。
パワフルでありながら女性らしさやしなやかさを演出できるため、初心者から上級者まで幅広く楽しめるスタイルとして認知が広がっているのが現状です。

ジャズヒップホップの基礎となる技

ジャズヒップホップを習得するには、ジャズダンスで用いられるテクニックをマスターし、ヒップホップのリズム感を身につける必要があります。ここでは、基礎となる代表的な技2つを紹介します。

ターン

体を軸にして回転する動きがターンです。ジャズでは、細い軸を意識しながら速く回る技術が重視されます。
ヒップホップのリズミカルなノリを交えたジャズヒップホップの振付においても、ターンのタイミングや表情を合わせる練習が重要です。回転時に目線を定める「スポット」を使うことで目が回りにくくなります。

ピルエット

ターンの中でも片足で回転するテクニックをピルエットと呼びます。バレエやジャズダンスで頻繁に使われる動きで、バランス感覚と脚力が求められます。ジャズヒップホップの振付では、ピルエットを取り入れてアクセントをつけることが多く、フィニッシュポーズと連動すると華やかな印象になります。

ジャズダンスの種類

ジャズヒップホップは、ジャズダンスの要素が基盤にあります。
実はジャズダンスには多様なスタイルがあり、それぞれ表現方法や音楽性が異なります。
以下では代表的な種類を6つ取り上げます。

ジャズダンス

ジャズダンスというと、一番シンプルでオーソドックスな形です。
ブロードウェイなどのショーで見られるようなステップやターンを中心に構成され、しなやかでダイナミックな動きが特徴です。
最初は基礎としてこのスタイルを学び、そこから応用で他のジャンルに広げる人も多いです。

スロージャズ

音楽のテンポが比較的ゆっくりで、しなやかな動きや感情表現を重視したジャズダンスです。
バラードなどのしっとりした曲に合わせ、伸びやかな腕の動きや繊細なターンを活かして踊るのが特徴です。

シアタージャズ

ミュージカルや舞台作品で使われる振付が中心で、ストーリー性や演技力が求められるジャズダンスです。
華やかな衣装や大人数でのパフォーマンスが多く、視覚的なインパクトが強いのが特長です。

コンテンポラリージャズ

バレエやモダンダンスの要素を取り入れ、音楽に対する自由な解釈や独創的な動きを追求するスタイルです。
全身を使った表現や抽象的な振付が特徴的で、前衛的な舞台作品などでよく見られます。

ジャズファンク

ジャズのテクニックとファンクミュージックのビートを組み合わせたスタイルです。
ノリの良いリズムに合わせて腰や肩を大きく動かし、グルーヴ感を重視したパフォーマンスをします。
振付にはポップなアイソレーションが多用され、観客を熱狂させるエンターテイメント性が強いです。

ストリートジャズ

ストリートダンスの要素を盛り込んだジャズダンスの一種です。
ジャズの姿勢やラインを大切にしつつ、ヒップホップやロッキング、ポッピングなどの動きも取り入れられるため、自由度が高いスタイルです。
ジャズヒップホップもこのストリートジャズの一分類と見なされることがあります。

しなやかさと力強さが両立するジャズヒップホップ

ジャズヒップホップは、ジャズダンスのしなやかなテクニックと、ヒップホップの力強くリズミカルな動きを融合したダンススタイルです。
その歴史は比較的新しく、1990年代頃からアメリカで注目を集め、現在では世界中のダンスシーンで学ばれています。
特徴としては、しなやかさとビート感の両方を必要とし、ターンやピルエットなどのジャズ特有の技も活かされます。
また、ジャズダンス自体にも多彩な種類があり、スロージャズやシアタージャズ、ジャズファンクなどさまざまな表現スタイルが存在します。
ジャズヒップホップを学ぶことで、これらの幅広いジャズの基礎にも触れられるのが大きなメリットです。
ビートに乗ったパワフルな動きと、美しいラインが融合したパフォーマンスは大人も子どもも楽しめるでしょう。

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