2021/06/11 ブログ 子どもにダンスなどの習い事をさせている3つの心構え
「せっかく習っているのだから、上達してほしい」
「サポートしてあげたいけれど、どうしたらいいのかわからない」
習い事などを頑張っている我が子を見ていると、そう思うことはありませんか?
しかし、ついつい親が熱くなりすぎて過剰に干渉したり、他の子と比較したりしてはいけません。親御さんの対応次第でトラブルに発展する可能性は、ダンスに限らずどの習い事においても考えられます。
国際応用スポーツ心理学会のワークショップで公開された、親に対するメンタルトレーニング(「親のやるべき事とやってはいけない事」)を参考に、ダンスを習う子どもをお持ちの親御さんが気をつけるべき3つのことをご紹介します。
子どもが楽しくダンスしていることを一緒に喜ぶ
子どもが楽しそうにしている様子を見ると、親も嬉しくなるものです。そして親が嬉しそうにしていると、子どももさらに嬉しくなって「もっと頑張ろう!」という気持ちになります。
- ・邪魔にならない程度でレッスンを手伝う
- ・子どもの話を聞いて、時には質問する
- ・子どもが参加する発表会やコンテストを見に行く
など、子どもが「親が興味を持ってくれている!」とわかるように振る舞うことが大切です。
しかし、子ども自身が抱えた問題に対して親があまりにも干渉しすぎると、かえって問題を悪化させてしまうこともあります。あくまでも後ろから励まして見守る程度のほうが良いでしょう。まだ自分ではっきりと意思を伝えられない幼い子どもの場合は、よく話を聞いてあげてから先生に相談してみてはいかがでしょうか。
他の親や先生と良い関係を築く
一緒にレッスンを受けているお子さんの親とコミュニケーションをとるようにしましょう。子どももきっと見ていますから、親がそうやって社会性を発揮することは子どもに良い影響を与えるのです。しかし、もちろん人間同士ですから合う・合わないがあると思います。ただ、仮に合わない人がいたとしても挨拶は交わすようにするなど、当たり障りのない会話だけでも心がけると良いですね。
また、先生ともなるべくコミュニケーションをとるよう心がけましょう。子どもについての情報を交換したり、先生が指導しやすいように親としてサポートをしたりすると良いですね。だからと言って指導内容・方針については口出しをせず、先生にお任せすると良い関係を築けます。
過度な期待やプレッシャーは与えない
親にとってはただ純粋に子どもを思っての言動だったとしても、子どもや周囲からしてみれば、ただの押しつけやプレッシャーとして感じたり、迷惑に思ったりしているかもしれません。
そのような言動をとらないためにも、「子どもがいつも最高の努力をしている」と期待してはいけません。ほどほどに、と思っていたほうが良いでしょう。親の勝手な期待にそわなかったからと言って、子どもを責めないようにしてください。 子どもが明らかに非常識な言動をした場合などに、親としてしっかりと口を挟む程度にしましょう。
また、子どもが習い事による楽しい時間・体力・技術などを得たからと言って、子ども以外、つまりは親にもメリットがあるのでは?と期待してはいけません。子どもの努力の結果、コンテストなどで優秀な成績を収めることがあるかもしれませんが、親に返ってくる利益などは考えないようにしましょう。子どもを親のエゴや優越感の犠牲にしてはならないのです。
また、スキルの優劣などが明らかになってしまうこともありますが、他の子と比較して、羨んだりけなしたりしないようにしてください。他の子と比べるにしてもプラス思考・建設的な考え方で話すように心がけましょう。
もしも子どもがあまり上達しなかったとしても、勝ち負けや技術の優劣に関係なく愛情を示し、結果よりも努力を認めてあげて下さい。励みになるように、定期的にご褒美などを用意してあげるのもいいでしょう。ただ、ご褒美をあげる際も程度や頻度には気をつけてくださいね。
そして、子どもがもし「レッスンを休みたい」と言ったとしても、無理強いするのは良くありません。子どもも、時にはレッスンを休みたくなることもあるでしょうし、時々は休むことも必要です。何かあった時に子どもが「精神的に逃げられる場所」を用意してあげることも大切ですよ。
子どもの習い事に対する親の心構えは、ダンスに限らず共通しています。子どもの習い事はあくまでも子ども主体で、と考えることとが大事ですね。
新着スタッフブログ