2018/07/10 ブログ ストレス発散にダンスがオススメな5つの理由
ストレス社会と言われる現代ですが、大人が感じるストレスと子どもが感じるストレスは少し違います。
子どもが抱くストレスは、大人と同じようなものもありますが、成長過程であるがゆえに生まれるストレスもあります。
子ども特有のストレスは、原因をそのまま取り除くことが出来ない場合がほとんど。いわゆる、反抗期の原因もそれに当たります。
子ども特有のストレスが生まれる時期
子ども特有のストレスは年齢、取り巻く環境によって変わっていきます。
なかでも小学校入学前(乳幼児期)、小学生(学童期)、中学生(青年前期)という3つの成長段階は、ストレスが生まれやすい時期です。
1.小学校入学前(乳幼児期)
まず子どもがストレスを感じはじめるのが、乳幼児期(1〜6歳まで)。
この時期は言語・身体発達の段階にあたるため、自分の感じている気持ちがうまく伝えられない、やりたいことが思うおようにできないことなどにストレスを感じます。
2.小学生(学童期)
乳幼児期に続き、子ども特有のストレスが生まれるのが、小学校に入学する学童期(7〜12歳まで)です。
なかでも9歳以降の小学校高学年の時期になると、自己肯定感を抱くと同時に、勉強やスポーツができない、友達と上手くいかないことなど、他人に対する劣等感も抱きはじめます。
3.中学生(青年前期)
中学校に入学する青年前期(12〜13歳まで)は、いわゆる思春期。この時期になると自身の内面が、親や友達と異なることに気づき葛藤します。さらに受験などもストレスの原因となります。
子どものストレス発散(ストレスケア)にダンスが最適な5つの理由
第二次世界大戦後のアメリカでダンスによってストレス発散(ストレスケア)を図ろうという動き、ダンス・ムーブメント・セラピー(D/MT)がスタート。
日本でもDM/Tは、メンタルヘルス治療、障がい福祉健康、教育など多方面で導入されています。この、ダンスによるストレス発散が子どもになぜ最適かを、5つの理由から紹介します。
1.リズム運動でセロトニンが分泌されて多幸感が得られる
ダンスのように、リズムに乗って全身を動かす運動は、快ホルモンのセロトニンの活性化を促し、子どもに多幸感を与えます。
「体を動かしたらしたら嫌なことは忘れてしまった」という経験も、セロトニンの効果なのです。
2.自発的に熱中した動きを学ぶので自己効力感が高まる
人前で踊ることに羞恥心を抱く子どももいるでしょう。
しかし、安心できる環境が整ったスタジオ内であれば、人見知り、引っ込み思案な子どもも、次第に自分らしい動きができるようになるでしょう。
このように自分の可能性を広げていくことは、自己に対する信頼感、つまり自己効力感を高めます。
3.他者との適切な距離感による温かな連帯感を感じることができる
ダンスには集団で取り組むものもあります。
その際、声掛け、タッチングなど、身体的触れ合いを交わすことで、他者との間に温かな連帯感を感じるようになり、孤独感、疎外感が軽減します。
4.ダンスをしている時の気持ちを言葉で表現できるようになる
自分の気持ちを表現できないもどかしさを感じていた子どもでも、ダンスの後には踊った時の気持ちや感想を話せるようになっている場合が多いようです。
無理矢理言葉を引き出すのではなく、子どもから自発的に話し出すということはダンスの魅力のひとつだと言えます。
5.ストレスに強いメンタルが育つ
ダンスをしている時の体の緊張や、他者との身体的距離感の緊張は一種のストレスであり、子どもにとっては快いものではありません。
しかし、ダンス後には爽快感・充実感などを感じます。その快い経験を度々経験することで、不快なストレス刺激にもメンタル面が耐えられるようになり、しなやかな心が育つようになるでしょう。
ダンスにはストレスケア効果があることが研究で認められている
子どものストレスを取り除くことは、その後の成長においても非常に重要なことです。
そのため、他人との関わりや多幸感が得られるダンスは、ストレスを乗り越え、しなやかで強靭なメンタリティを育むのにピッタリな運動なのです。
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