2021/03/31 ブログ ダンスに取り入れたい「タット」とは?練習の基本やコツを解説
「タット」はダンスのテクニックのひとつです。ダンスの振り付けを見たり習ったりしたときに、手や手首、肘や腕だけを使って動いているものを見たことはないでしょうか。ダンスに独特な雰囲気を加えてくれるタットは、さまざまな振り付けで使われています。
今回は「タット」について、詳しく解説します。タットの由来から練習の基本、コツなども解説しますので、自主練習や振り付け作りにぜひ生かしてください。
ダンスの「タット」とは?
タットダンスとも呼ばれる「タット」は、ポップやアニメーション、ヒップホップ、ジャズなど幅広いジャンルに取り入れられることがあるダンスのテクニックです。
語源はツタンカーメンに由来するといわれています。古代エジプトで使われていた象形文字をイメージした動きをすることから、タットと呼ばれるようになったようです。元々はポップやアニメーションで使われる動きでしたが、現在ではさまざまなジャンルのダンスの振り付けでも使われています。
タットは手や手首、肘、腕だけを細かく動かして、パズルのように見せる動きが特徴です。細かい動きになりますが、その部分だけを動かすことで印象的な振り付けを作ることができます。
タットでは手を正確に、そして俊敏に動かすことを求められます。タットだけで振り付けを作ることは基本的にありませんが、突然振り付けに入ってくることはあるので、ダンスを上達させたいなら練習しておくとよいでしょう。
タットダンスの練習方法
タットダンスを練習するときは、以下の方法で練習しましょう。
1. 手首のストレッチ
タットは手・手首・肘・腕を使って魅せるテクニックのため、手首の可動域が十分にあることが求められます。普段の生活でしないような動きをするため、ストレッチをする習慣をつけて可動域を広げておくほうが有利です。実際にタットをすると、「もっと手首が柔らかければなぁ」と感じる動きに出会うはずです。初心者のうちから手首をストレッチする習慣をつけておけば、求められる動きにも柔軟に対応できるでしょう。
手首をストレッチするときは、手のひらを手首側に曲げるのはもちろん、手を逸らして手の甲を手首の方に近づけるストレッチをしましょう。最初は反対の手を使ってストレッチをしても構いません。とくに手の甲を手首に近づけるときの可動域は個人差が大きいです。あまり曲がらないという方は、こちら側を意識して伸ばす習慣をつけるようにしてください。慣れてきたら片方の手を使わなくても動かせる可動域を増やす練習をしましょう。
実際にタットを踊るときは片方の手を使いませんから、自力で動かせる範囲を増やしておくことが大切です。また前後に動かすだけでなく、左右に動かしたり、手首をぐるっと回したりというストレッチも習慣づけておくことをおすすめします。手首は痛めてしまいやすいため、無理矢理可動な範囲を広げないようにしましょう。
2. 肩のストレッチ
タットで動かすのは手・手首・肘・腕ですが、練習するとき肩に力が入ってしまう人は少なくありません。肩に力が入りすぎるとうまくいかないので、できるだけリラックスした状態で行うのがベストなのですが、初心者のうちはどうしても肩に余計な力が入りがちです。肩に大きな負担がかかってしまいますから、手首同様に肩もしっかりストレッチしておきましょう。
肩はタット以外のダンスをするときでもストレッチしておくべきパーツです。練習前のストレッチルーティーンを作っておくとよいかもしれません。
3. タットの基本の動きを徹底練習
タットは手や腕を自由に動かすスタイルなので、そこだけを使った動きならどんな振り付けをつけることができます。一つひとつの動きは振り付けを習っているときに覚える必要がありますが、基本となる動きをマスターしておけば、いざ振り付けが入ったときでも対応しやすいです。
以下に基本の動きと練習方法を紹介しますので、ぜひ自主練に取り入れてみてください。
スライド
スライドは、手や腕を使って地面や壁などに平行に動かすタットの動きのことです。手や腕で真っ直ぐの形を作っているつもりでも、真っ直ぐになっていないことは多いです。鏡を見ながら感覚を掴み、最終的には何も見なくても瞬時に手や腕で平行な形を作れるようになりましょう。
正しい形が作れるようになったら、手首や肘を曲げずに動かしたり、ブレないように動かしたりする練習をします。最初は遅くてもよいので、直線的に動かせるように練習してみましょう。
ウェーブ
タットのウェーブは、手や腕を波のように動かすことをいいます。ウェーブをうまくするためには、手首や肘の柔軟性と可動域が必要です。いきなりウェーブを作るのは難しいですから、肘→手首→手の先と、順番に動かしていく練習から始めましょう。
ロール
手や腕を回して形を作っていくのがタットのロールです。円のような動きをすることもあれば、パターン化させた動きを右から左に動かしたり、上から下に動かしたりすることもあります。まずは、止めた状態で手や腕を回せるように練習しましょう。
キープ
手や手首をまったく動作させない状態をキープといいます。タットは動きにメリハリをつけるため、止めたところを「魅せる」ことも大事です。静と動を使い分け、まったく動かない状態をキープできるように練習しておきましょう。
タットダンスのコツ
タットダンスを上達させるためには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。
1. 動画を見ながらさまざまな形を練習
タットは基本の動きはありますが、動き・形の数は無限大です。色々なタットに対応できるようになるためには、たくさんのタットに触れて練習する必要があります。1つの動きだけを練習するのではなく、たくさんのタットを繰り返し練習するようにしてください。
2. 足を動かしながらできるようになる
タットだけに集中すると、ほかの動きが疎かになってしまいがちです。タットをするとき上半身は手や腕しか動かさないことはありますが、足の動きを組み合わせることはあります。足を動かしながらスムーズにタットの動きができるよう、練習しましょう。
3. とにかく反復練習
タットをうまく魅せるためには、「動き」と「止め」をスムーズにできることが必須です。最初は練習してもぎこちないかもしれませんが、1日10分でもよいので反復練習を行い、スムーズに動かせるようになりましょう。
タットの上達は反復練習あるのみ
タットは手・手首・肘・腕のみを使った動きですが、動きの組み合わせによってはかなり複雑な動きをするものもあります。タットの振り付けでもスムーズに踊れるようになるためには、何より反復練習が欠かせません。最初はうまく動かせなくてストレスに感じることもあるかもしれませんが、ゆっくり確実に練習して、自分のものにしていきましょう!
ダンススクール「DoWELL」でタットもマスターしよう
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